6~涼子~朝の風景
どこの家庭でも朝はやはり慌ただしい。須藤家も皆が裸同然であるということ以外は、普通の家庭と同様の朝を迎えていた。
「うっわぁ、・・・寝坊しちゃったぁ・・・」
階段をばたばたと下りてくる音がして食堂のドアが勢いよく開き、パンツ一枚身につけていない弘平が入って来た。
今起きたばかりなのだろう、自慢の長髪も寝癖でぼさぼさで、股間には巨大な肉棒がそそり立っている。
「おはよ~う、好ちゃん。」
涼子が、読みかけの朝刊から目を離し声をかける。今日はまだ髪をアップにまとめていないため、肩から流れたロングヘアーが豊かなバストにかかっている。
フレームレスの眼鏡をかけた理知的に見える目元と、黒いガーターストッキングしか身につけていない白い肌のアンバランスが、何とも言えず艶っぽい。
「顔ぐらい洗ってきなさいよ!もうすぐ朝食よ!」
キッチンから、麗奈の顔が覗く。今日のエプロンはレモン色にひまわりのワンポイントが入ったものだ。
母親よりしっかりしている麗奈の性格のため、家族の世話をこまごまとやくのは常に彼女の役目になっている。
「ふぁ~い!」
あくびとも返事ともつかない声を出し、弘平がまた出ていこうとする。その背に涼子が声をかけた。
「弘ちゃん?」
「んぁ?」
テーブルの上に新聞を置き、キッチンの様子をうかがいながら、振り向いた弘平の足下にひざまずく。麗奈に聞こえないように声を潜めている。
「弘ちゃん、おしっこまだでしょ?・・・ママにちょうだい!」
「ん、いいよ。」
右手で分身を支え、母の口元に差し出した。
「ちょうどしたかったんだ。こぼさないでよね。」
「ふふ・・・、もちろんよ。」
巨大な肉棒の先端をほおばると同時に、熱い奔流が待ちかねたように涼子の口腔を打つ。
「んん!・・・・んぐ・・・んぐ・・・」
息子の朝一番の尿を、喉を鳴らして飲みこむ涼子。目一杯溜まっていた大量の尿を、涼子は息もせずに懸命に飲み込まねばならない。一度でも休んだら、むせて吹き出してしまいそうなのだ。
「・・・んん・・・んん・・・・んぐ・・・んぐ・・・んん・・・」
「あーーー!二人でなにしてんのよぉー!」
キッチンの方から麗奈の叫び声が響いた。見るとキッチンの入り口に、麗奈が頬を膨らませ腰に手を当てて立っている。片手にフライ返しを持っているのがおかしい。
「あ・・・いや・・・ママがさぁ・・・」
いまさら慌てたところで、涼子の喉に注がれ続けている尿は急には止まらない。麗奈がつかつかと歩いてきて、涼子の尻をフライ返しでペタペタと叩く。
「マァ・マ!な・に・し・て・ん・の・よ!」
「んむ・・・んんん・・・・」
涼子が尻をくねらせた。
「弘ちゃんのおしっこ、独り占めするなんて・・・ずるいわよぉ!」
なおも尻をペタペタと叩く。
「もぉ、ママったらぁ!・・・ママ!いいこと?最後の一口は私にも分けてよね。」
息子の巨根を加えたまま、涼子が懸命に頷いている。
永遠に続くかと思われた水流がようやくその勢いを弱めてきた。最後の一滴まで搾り取り、涼子が名残惜しそうに口を離す。
「・・・んん・・・」
麗奈に言われたとおり、頬を膨らませその口いっぱいに弘平の小水を含んでいる。
「はぁぁぁ・・・、すっきりしたぁ。・・・じゃ、姉さん、後は任せるから。」
弘平があっさりと廊下へ出ていった。さすがに朝から、これ以上母や姉と戯れている暇はないということなのだろう。
「うふ、・・・ママ、ちょうだい。」
立ち上がった涼子に麗奈が口を寄せる。美しい唇が重なり、母の口から娘の口へと弘平の液体が流し込まれた。
「んん・・・・・・・・」
麗奈が幸せそうに喉を鳴らしてそれを飲み込む。
「・・・んふん・・・・んん・・・・」
涼子の口中の液体は、とうに尽きたはずなのに二人の口づけは終わらない。舌を絡ませ、唾液を交換しあう。
涼子の手が麗奈のエプロンの裾をまさぐり、無毛のクレバスに触れようとしたところで、麗奈が腰をくねらせ身をかわした。
「ダメよ、ママ。ご飯の支度ができなくなっちゃう。」
「あぁん、麗奈ちゃん・・・」
物欲しそうな涼子の頬に軽く口づけをし、麗奈はキッチンへ行ってしまう。
「だぁれもママの相手してくれない。・・・つまらないわぁ・・・」
一人取り残された涼子は仕方なくテーブルに戻り、再び朝刊を手にすると、麗奈に聞こえるよう、わざと大きい声を出した。
「朝はみんな忙しいの!家事一つしないのに、なに言ってるのよ!」
キッチンから麗奈の声が聞こえてきた。
「ぶつぶつ言ってると、朝食食べさせてあげないわよ!!」
「はぁあ~い・・・」
ようやく諦めたのか、涼子は仕方なく自ら秘唇をまさぐり始める。
やがて涼子の喘ぎ声がキッチンにまで響き、麗奈は苦笑しながら焼きかけのベーコンエッグをひっくり返した。
「まぁ、誰が一番かって言ったって、ママの右に出る人はいないわよ。」
しばらく後、三人が食卓に向かい朝食を取りながら、この家で誰が一番スケベかという話題で盛り上がっている。
学校へ行かねばならない弘平だけが身支度を整え、きっちりと制服を着ているが、涼子と麗奈はさっきと同じ格好である。
「なんたって、弘ちゃんのおしっこ飲んだくらいで感じまくっちゃって、朝から一人でオナニー始めちゃうんだから。」
麗奈はミルクを飲みながら笑っている。グラスの中身は、今朝搾った麗奈自身の母乳と、ジューシィー、フルーティーのミックスミルク。涼子も弘平も同じものを飲んでいる。
「ぐらい、ってなんだよぉ!姉さんだって僕のおしっこ、美味しいっていつも言ってるじゃないかぁ。」
「う・・・、で、でも私はちゃんと家事してるし、朝から食堂でオナったりしないもん。」
「ママだって・・・、さっきのは麗奈ちゃんのキッスがあんまり上手だったから・・・。そうよ、あんなに感じるキッスができる麗奈ちゃんが一番スケベなんじゃないの?」
「マ・マ・ぁ・・!」
結論なんてどうでもいいことは三人ともわかっている。毎朝同じように繰り返される、たわいもない話題の一つなのだ。
トーストとベーコンエッグとサラダを頬張りながら、家族の談笑は続く。
涼子と麗奈の格好と話題の中身を除けば、どこにでもある幸せな家庭の朝の風景・・・。
ただ、今日は三人にとって特別な日でもあるのだ。
食事を終えた弘平が席を立つ。
「じゃ、僕行くわ。今日は予定どおりでいいんだよね。」
母と姉の顔を見渡す。
涼子が答えた。
「ええ。6時にトワイライトホテルのレストランよ。遅れないでね。」
「うん、家には寄らないで直接行くから。なんたって姉さんの20才の誕生日だもの、遅れたりしないさ。」
そう、今日は麗奈の20才の誕生日なのだ。成人の記念に有名ホテルのレストランで家族三人、祝杯を挙げようという計画になっている。
「そんなにしてもらっちゃって、いいのかなぁ・・・。楽しみだわぁ。トワイライトホテルのお料理って美味しいのよねぇ。」
麗奈がため息をつく。麗奈も弘平もそんなところへ行った経験は、数えるほどしかない。一流のホテルだけあって料理の評判もすこぶるいいが、値段も超一流なのだ。
「いいの、いいの。いつもお世話になってる麗奈に、今日はママからのお礼よ。・・・席だって、支配人にお願いして窓際の眺めの一番いい席を予約してあるのよ。」
涼子がこともなげに言う。そんな融通が利くということが、涼子の顔の広さをものがたっている。
「ま、楽しみにしてるよ。・・ママこそ遅れるなよ。」
一瞬、涼子と弘平の視線が絡み合ったが、麗奈は何も気付かなかったようだ。
「わかってるわ、弘ちゃん。・・行ってらっしゃい。」
「行ってらっしゃい、弘ちゃん!」
「うん、行ってきまぁ~す。」
弘平が鞄を担いで出ていき、麗奈は食事の後かたづけに立ち上がった。
その後ろ姿を涼子が見つめる。・・・その瞳には、何かいたずらっぽい、・・・そして、きわめて好色そうな光が輝いていた。
- 2012/06/02(土) 10:18:54|
- BLOOD1
-
| トラックバック:0
-
| コメント:6
昔からここの小説の大ファンで、特に、ある夏の日に、と亜衣と由香がレズる話が大好きでした。
ホームページが消えてかなりショックを受けて色々検索しようやくここにたどり着きました。
もうあの話は読めないのでしょうか。再掲載を楽しみにしてます。
- 2012/06/21(木) 14:21:56 |
- URL |
- コンパス #-
- [ 編集 ]
探しあてていただいてありがとうございます(^^;;
いろいろ事情もあってサイトは閉鎖してしまいましたが、こんなふうに訪ねてきてくださるのは何よりも嬉しいです。
ストーリーの方は、若干手直ししながら順次アップしていきますので、今しばらくお待ち下さいm(_ _)m
- 2012/06/21(木) 18:29:33 |
- URL |
- あきら #-
- [ 編集 ]